どこよりもわかりやすい矯正歯科メディア 香川編

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子供の矯正治療は親知らずを抜くべき?

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ここでは、お子さんの矯正治療に際して、親知らずを抜くべきかどうかについての考え方を紹介します。

そもそも、親知らずとは何?

親知らずとは、正中にある前歯から奥に向かって数えて、8番目の歯にあたる「第三大臼歯」と呼ばれる歯を指します。
大臼歯とは奥歯に相当する歯であり、乳歯の頃には存在せず、永久歯として初めて生えてくる歯のこと。食べ物を細かくするのに重要な役割を担う歯であり、健康的な食生活を送るのに必須となる歯と言えるでしょう。

大臼歯には上下左右、前から奥に向かって順に第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯(いわゆる親知らず)があります。
第一大臼歯と第二大臼歯は、それぞれおよそ6歳、12歳ごろを目安に生えてくる歯です。

その一方で、親知らずと呼ばれる第三大臼歯の生えてくる時期は10代後半〜20代前半の間とさらに遅く、親に知られることなく生えることから「親知らず」という名称が付けられています。
また、人によっては親知らずが生えてこない方もいらっしゃいます。

親知らずを放置しておくことのリスク

親知らずが生えるのは(10代後半〜20代前半)から想像されるように、この頃には子どもの歯並びや顔の骨格はある程度完成してきた時期です。
そのため、親知らずが生えるための物理的なスペースが少なく、親知らずが生えることで様々なトラブルが生じる可能性があります。
どのようなトラブル・リスクがあるのか見ていきましょう。

虫歯や歯周病になりやすくなる

スペースの少ない状況で親知らずが生えることで、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
親知らずと隣の第二大臼歯の間が狭くなり、そこに食べかすや汚れがたまりやすくなるためです。
さらに親知らずが位置する場所は、口の中でも奥まった場所にあるため、歯磨きによって食べかす、汚れが除去しにくく、知らず知らずのうちに親知らずや第二大臼歯に虫歯が形成されてしまう場合も。
さらに食べかすや汚れが残りやすいことから、強い口臭に繋がることもあるので、歯を磨く際には特に注意してみると良いでしょう。

また、虫歯以外にも歯肉の病気が見られるリスクも高まります。食べかすや汚れによる歯肉への影響のみならず、疲れやストレスなどで体調が崩れる際、突然親知らずが腫れて痛むことがあります。
こうした歯肉への影響から、 顔が腫れる、口が開きにくくなるなどの症状が引き起こされ、日常生活に大きな支障がもたらされてしまうのです。

親知らずに関連して引き起こされるトラブルは、発見されるまでに時間が経っていることも少なくなく、治療に難渋することもあります。
また、普段の歯磨きが行き届きにくい場所でもあるため、治療後の再発リスクにも注意が必要です。
こうしたデメリットを避けるため、歯磨きの方法を変えるだけでなく、根本的な対策として親知らずの抜歯が勧められることもあります。

歯並びや噛み合わせが悪くなる

親知らずは、骨格や歯並びがある程度完成した時に生えてくる歯であるため、場合によっては狭い場所に無理矢理親知らずが生えてくることがあります。その結果、親知らずが生えてくるスペースを確保しようと周囲の歯に余分な力がかかってしまい、周囲の歯を押し出し、全体の歯並びに悪影響を及ぼしてしまうのです。
歯並びが悪くなることで、歯が凸凹になり審美性が悪くなる、歯と歯の間が狭くなり食べかすが溜まりやすくなる、噛み合わせが悪くなるなどの支障がもたらされてしまいます。

親知らずに関連した虫歯や歯周病に際しては、親知らずの抜歯が再発予防に繋がりますが、歯並びについてはそう簡単に解決できません。
一度歯並びが悪くなってしまうと歯全体を考えた矯正治療が必要とされるため、歯並びが悪くなる前に親知らずに対処することが重要であると言えるでしょう。

親知らずを残すことのメリット

デメリットばかりに感じられる親知らずですが、実はメリットとなる状況もあることをご存知でしょうか。
特に、将来的に別の歯に異常が生じた際、親知らずの存在が治療効果を高めることがあります。

ブリッヂや入れ歯の土台として

ひとつは、ブリッジや入れ歯の土台として親知らずを使う状況です。
親知らずの隣にある第二大臼歯は、虫歯になりやすい歯であり、虫歯の状況によっては、第二大臼歯を抜歯せざるを得ない状況があります。
抜歯後の補填的な治療としてブリッジやインプラントなどの治療方法が選択肢となりますが、親知らずが残っていると、親知らずと第一大臼歯を土台としたブリッジ治療が適応になる可能性が出てきます。その場合には費用面や治療方法の拡大という観点から大きなメリットとなるのです。

また、入れ歯を将来的に作成する際にも、同じく親知らずが土台となり安定性の増大という面でも期待できます。

不意の事態に備えて親知らずを残すというのも、重要な判断基準のひとつです。

移植歯として

親知らずを残すもうひとつのメリットとしては、歯の移植です。
虫歯や交通事故などの外傷をきっかけとして、抜歯をせざるを得ない場合があります。こうした状況では、入れ歯やインプラントが選択肢として上がりますが、耐久性や費用面などで不安に思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、親知らずが残っている場合、親知らずを代替歯として移植することも治療としては可能であり、機能面や費用面を含めて大きなメリットをもたらすことが期待できます。

実際に適応かどうかは、親知らずに虫歯がないこと、真っ直ぐに生えていること、歯を削ることなく抜歯できることなど必要な条件はありますが、検討するに値する有益な方法であると言えます。

矯正治療で親知らずを抜歯するかどうか

矯正治療前に親知らずを抜歯するかどうかは、親知らずを残すことのデメリット(虫歯や歯並び、かみ合わせ)やメリット(将来的な歯科治療の選択肢の確保)を十分に確認した上で判断することが必要です。

例えば、親知らずがあることで、他の歯が矯正される十分なスペースを確保できないと予測される場合に、無理矢理矯正治療をしても、歯並びが期待したように改善しない、噛み合わせが悪くなる、虫歯ができやすくなる、といったリスクが懸念されます。
そのため、矯正治療の前にあらかじめ親知らずを抜歯し、他の歯がうまく移動できるスペースを確保し、矯正治療による治療効果を高める方法を取るのです。
抜歯のタイミングとしては、矯正治療前、治療中など様々であり、適宜診察を受けた上で判断していきます。
ただし、親知らずを抜いてしまうので、将来的に移植ができなくなるなど、治療の選択肢が狭まる点は注意しておきましょう。

逆に、矯正治療に際して親知らずを残すこともあります。
親知らずが周囲の歯に悪影響を及ぼしておらず、矯正治療に支障がないと判断される場合です。
親知らずを残すことで将来的な歯科治療の際に選択肢を残す、という観点から、親知らずを抜歯せずに矯正治療を実施することもあります。

まとめ

矯正治療に際して親知らずを抜歯するかどうかは、お子さんの口腔内の状況を正確に評価することが必要不可欠です。
一度親知らずを抜いてしまうと、再び親知らずを元に戻すことは出来ません。
そのため、親知らずに伴うメリット・デメリットを理解した上で、矯正治療を始める前に担当医師ときちんと相談するようにしてください。

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上里聡院長
【監修】上里聡院長

矯正治療を行なうのは、日本矯正歯科学会と日本成人矯正歯科学会の認定医資格を持った上里院長のほか、日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士の資格を持った歯科衛生士です。
お子様はもちろん、成人の方まで幅広く治療に対応しています。
通いやすい歯科医院を心掛けており、矯正・マウスピース矯正に対応。上里院長をはじめ、どんなお悩みでも優しく相談に乗ってくれる方々ばかりです。

TEL 0877-45-3710
所在地 香川県坂出市駒止町1-4-2