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こちらでは、差し歯がある場合の矯正治療について、役立つ情報を紹介しています。差し歯がある場合に矯正治療ができるのかどうかという点についてや、差し歯への矯正治療における注意点をまとめました。
差し歯があると矯正治療を受けられないのではないか、というイメージを持っている人もいるかもしれません。けれども、実際には、差し歯があっても矯正治療を受けられます。差し歯が複数本ある場合やブリッジ治療をしている場合でも、治療を受けられるケースがあります。
矯正治療においては、差し歯の有無よりも、歯の根元の状態やその周辺組織の状態が良好であることがより重要になってくる場合が多いです。歯の根元がしかりしていないと治療が難しいのは矯正治療が、歯や歯の周辺の骨に外部から力を加えるためのものであることが大きな理由としてあげられます。矯正装置をつけて、歯の根元を移動させていくためには、歯の根が健康であることが求められるからです。
ブラケットは、差し歯にも問題なく装着することが可能です。専用の接着剤を使用してブラケットを歯の表面に接着していく治療を、差し歯のセラミックに対しても、天然の歯の場合と同様にほどこしていきます。
差し歯があっても矯正治療が可能であることは述べてきたとおりですが、差し歯の性質状、どうしても天然場と全く同じ条件であるとはいえないため、注意しておきたいこともあります。その内容を3つにわけてみていきましょう。
差し歯に矯正治療を施すときに注意しておきたいこととして、差し歯の場合、天然場よりも接着したブラケットがはずれてやすくなってしまう可能性が挙げられます。
それは、ブラケットを差し歯の表面に接着する際に用いる接着剤の力が弱まってしまうのが原因です。
接着力が低下すると、どうしても矯正装置が外れやすくなります。ですから、はずれやすい状態になっていることを認識しておくことが大切です。そうすれば、ブラケットがはずれてしまった場合にも、できるかぎりすみやかに歯科医師に相談するなどの対処を、しやすくなるでしょう。
差し歯のコンディションによっては、矯正装置をつけるのが難しい場合もあります。そのときには、差し歯の入れ替えが発生する可能性があります。つまり、問題のある差し歯をはずし、かわりに矯正治療を施せる状態の新しい差し歯を入れるわけです。矯正治療でしっかりと歯を移動させられるようにするためにおこなわれる、治療前の処置のひとつです。
また、連結冠のように隣り合った差し歯を連結する治療が施されている場合や、ブリッジのように複数の差し歯をブリッジのようにつなげて入れることで抜けた歯の部分を挟んでいる状態になっている場合も、矯正治療の前に特別な処置がなされます。差し歯の入れ替えのほか連結部分の切断などが、必要に応じておこなわれます。
ブラケット装着が難しい状態の差し歯のケースでは、バンドを使用して固定する処置が必要になります。「バンド」という金属のリングを奥歯にかぶせて、装置を固定します。
矯正治療を行なうのは、日本矯正歯科学会と日本成人矯正歯科学会の認定医資格を持った上里院長のほか、日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士の資格を持った歯科衛生士です。
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