口臭と歯並びには関係がある？

率直にいうと、口臭と歯並びには関係があります。
口臭にはさまざま原因があります。まず大きな原因として挙げられるのは「ばい菌」です。例えば、クリニックで患者さんの口の中に虫歯の菌がいないかどうか確認するために菌を培養することがありますが、培養を行っているうちにやはりにおいが出てきます。このことからも、口臭の原因のひとつにばい菌がある、ということがわかるのです。

このばい菌は、歯並びが悪いところに隠れています。例えば「毎日歯磨きをしているのに口が臭う」といった場合には、細かい部分が磨けていない、という点が考えられますので、歯並びと口臭には関係がある、といえるのです。
小さなお子さんの場合には、しっかりと歯磨きをしなさいといっても限界がありますから、どうしても大人の助けが必要になります。細かいところまで磨けているかどうか、大人が気をつけて見てあげると良いでしょう。

また、口臭にはさまざまな原因があり、食べているものが関係しているケースや扁桃腺の問題、また内臓疾患の問題といったケースもありますので、口臭が他の病気を見つけることにつながる場合もあります。
そのため、毎日口の中をきれいに磨いていてフロスも使っている、マウスウォッシュ（洗口液）やデンタルリンス（液体歯磨）も使ってケアしているにも関わらず口臭が気になる場合には、他の病気の可能性も考えていく必要があるでしょう。